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「資格欄」に熱い想いを2つ以上書かない方がいい理由

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明るく元気で笑顔溢れる方

コミュニケーション能力の高い方

チームワークを大切にできる方

全力で仕事に取り組める方

何事にも前向きで取り組むことができる方

誠実に素直に仕事に向き合える方

会社の中心としてみんなを引っ張っていってくれるような方

会社のムードメーカーとして頼られる存在になってくれる方

さて、いろいろ書き出してみましたが、これ何だと思いますか?
実はこれは求人広告を掲載したい企業から、載せて欲しいと要望される「欲しい人物像」に関する記述をピックアップしたものです。実際の求人広告内でもよく書かれている文章です。書き方のニュアンスはいろいろあると思いますが、どの一文も求人広告内でよく見かけます。皆さんも自社の募集で似たようなことを書いた経験をお持ちではないでしょうか。

これらの一文の多くは求人広告の中でも、欲しい人材スペックや資格の有無などを記入する「資格(経験)欄」または「応募資格欄」に記載されることが多いです。この場所、求職者にとっては「給与」の次くらいには気になる重要な項目なんです。

自分はこの企業の募集条件に見合っているだろうか。「給与」や「待遇」を熱心に確認する一方で「資格」も、求職者にとっては重要な確認ポイントです。企業側と求職者側とのやりとりの大半はこれらの部分の刷り合わせにあると言っても過言ではありません。

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お見合いの希望欄にどこまで記載するか?

ターゲットを掘り下げて、できるだけ詳しい人物像を設定しましょう!とこのブログでは記事を書いてきました。欲しい人物像の性格を深く探ることで、アプローチの仕方も変わり採用のマッチングも高まるわけです。

しかし、それ以前として、もっとシンプルに今日は考えてみましょう。求人広告をお見合いの前のプロフィール情報だったとしたら。「お相手の希望欄」にどこまで細かく記載しますか?

明るく元気で笑顔溢れる方、コミュニケーション能力の高い方……。あまり多くを記載しすぎると、お見合い前に敬遠されてしまうかもしれません。

明るく元気で笑顔溢れる方、大募集!

明るく元気で笑顔溢れる方!
コミュニケーション能力の高い方!
チームワークを大切にできる方!大募集!

上記の2つ。どちらが応募しやすいでしょうか。私の感覚がズレていなければ、おそらくはピンク色の方が応募しやすい広告です。ブルー色ではコミュニケーション力とチークワークを求めているわけですから、少しハードルの高さを感じます。

ターゲットをより絞り込む為には、ブルーの方が良いように思います。しかし、今回みなさんにお伝えしたいのは、伝え方のタイミングを間違えると、貴重な求職者を逃す結果になるかもしれない事実です。

思いの丈が強すぎると誤解される。

今回お伝えしたいのは、伝えるタイミングです。求人広告は、お見合いでいえば、最初に合う前の選考プロフィール欄のようなもの。「明るく元気で笑顔溢れる方」くらいであれば、元気で明るい人が好みなんだなぁ、と思うくらいで止まるかもしれませんが、チームワークを大切にできる方、コミュニケーション能力の高い方、全力で仕事に取り組める方……などと畳みかけてしまうと、

「お!なかなか要求が高いな…。応募するの止めようかな」となります。

ターゲットを絞るためには仕方ない。ある程度の応募者のそぎ落としは必要である!と語るライターもいます(私もそうではありますが…)、簡潔な文章とは時に、必要以上に思いの丈を伝えてしまうことがあります。

コミュニケーション能力の高い方

→普通に問題ないと思うけど、能力が高い方って言われるとなぁ

全力で仕事に取り組める方

→全力??そんなに頑張らないといけないのか…。忙しいのかな。

何事にも前向きで取り組むことができる方

→何事にも前向き…、え?どんなことがあるんだろう。そんなに後ろ向きになるような事態が起こるの??

以前、パソコンスキルの有無について記事を書きましたが

採用条件「パソコンが使える人」に隠された罠
■コミュニケーションがある人 ■パソコンが使える人 ■会社の雰囲気に合う人 人材募集する際に、よく見る「募集条件ベスト3!」というわけではないのですが、上記の3つのワードは“求める人物像”を語る際に、クライアイントからよく言われる条件です...

求職者に不用意に想像させてしまう書き方は、求人広告としては良い結果にはなりません。特に日本人は謙虚さが時に仇となります。自分でもできるだろうか…。このちょっとした不安感は、せっかくの出会いの機会を失うことになってしまいます。

思いの強さは、過去の失敗に比例する。

求人の資格欄にいろいろな条件を提示してしまう。これは、過去に採用し辞めていった多くの従業員に対する不満の裏返しであります。その過去の反省や失敗から、チームワークを持ち、仕事にも前向きで、全力に取り組んで貰える……。そんな人材が欲しいんだ!と気持ちが溢れているのです。でも、冷静になってください。

それって、お見合いの席でいきなり

「私、過去にね、とても元気がなくてチームワークも下手で、仕事にもぜんぜん前向きじゃなかった男と結婚してて、最後は私のもとを去っていったの。だから次の結婚はね、元気が良くてチームワークも重視してくれて、私の為に全力で働いてくれる人
がイイの」

なんて言われたら…。僕なら「なんか重いな…」となります。よほどの美人(ブランド力のある企業)であれば、多少の要求の高さはあるでしょう。しかし、中小企業の採用のシーンにおいては、失礼を承知で申し上げれば、

そんなにいろいろ言われてしまうと

「なんやねん、要望ばかり…、そんな言われたら逃げるわ」
「おまえにも原因あったんとちゃう?」
「最初からいろいろ求められて、引くわ。」

と思われてしまいます。(関西弁に意図はありません)

ある程度、お互いを知った上で、面接の中盤から後半にかけて上記の想いを伝える。または、面接の会話の中から、コミュニケーション力や就業意欲・仕事への取り組み方を探っていく。求人広告での役割、面接の役割をしっかりと認識することが大切です。

求人広告での役割は、企業側の等身大の姿をよりよく伝えることです。企業の想いや将来のビジョンを正直に伝えるだけでも、求めるターゲットの質は上がります。資格欄にはあまり多くの情報を載せない方が賢明です。面接時に確認できることは、面接時に。これも採用成功のひとつの手法です。

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