霜降り具合で応募するかッ!求人広告の写真を舐めたらあかんぜよ!

文字から写真、写真から動画へ。求人広告の最近のトレンドはやはり「動画」でしょうか。スマホの普及で携帯電話からでもサクサク動画が見れるようになり、にわかに浮きたつ求人広告業界。動画で「ご応募待ってま~す」なんて簡単なひと言でも、今の若者には応募へのキッカケに繋がるかもしれない。

なんてことをやってますが、相変わらずニッチな業界の盛り上がりに他なりません。

 

「求む、社員。」

そんな文字だけの短文求人がかつてありました。ごめんなさい。今もあります(笑)。新聞折り込みの広告の片隅に、短い文体で「求む、男子!」なんてのがあります。が、今では動画で伝える求人になっているのですから、時代の進みようはなかなかのものです。おっと、そんなノスタルジーに浸っている場合ではありません。さて、本題に入りましょう。今日は、求人広告における写真についてです。

求人で使う「写真」どうしてますか?

今日は、実体験を紐解きながら話を進めたいと思います。正直、求人広告の写真(画像)については、今回の記事だけでは書ききれない闇を抱えています。広告論における写真とは何か。それ以上に求人広告業界ではびこるブームと闇(笑)。なんだかもう、週刊誌のコラム的なニッチさが出ていますが、とりあえず真面目に、軽めに、今日は進めたいと思います。

求人動画が流行っているとはいえ、やはりまだまだ「写真」を使う求人広告が主流です。WEB化の波に乗り、今の求人メディアは2~4枚くらい。複数の写真を求人広告内に載せるのが定番かと思います。スタッフの皆さんの集合写真を載せてみたり、働く姿を載せてみたり、社長のここ一番の決め顔の写真を載せてみたり。写真によって広告のイメージやインパクトも大きく変わります。そう変わるのです。写真の善し悪しで、応募の反響も変わってきますし、ここは力のいれどころです!皆さんの求人広告はどんな写真を載せていますか?ちゃんと力入れてやっておりますか?何言ってんだ!バッチリやってるぜ!なんて声がちらほら…。

 

とはいいつつも…。

忙しくて写真なんて考えてる暇がない。スタッフが恥ずかしがって、誰も写ってくれない…。なんかテキトーに業者にやってもらってる。そんな方も多いのではないでしょうか。なぜ、多いと思うのか。それは何より、毎日求人広告を作っている私がそう感じているからに他なりません(笑)

たしかに、ネットでの個人情報の流出が心配な時代ではあります。特に若い女の子は、気軽に写真を載せて良いのかどうか、悩ましい所ではあります。その点はお店の状況や、業態などを慎重に考慮し、名札の名前をわからないようにしたり、集合写真にしたりと、いろいろ対策を考えて判断するべきところではあります。

ただ、だからといって意味の薄い写真ばかりを並べてしまっていては、応募が来るものも来なくなります。忙しい!なんて理由で求人の写真をおろそかにするのも、なんとも残念な話です。そこで、今回は私が皆さんに伝えたい。良い写真・悪い写真を書いていきたいと思います。

 

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こんな写真は実はNG

飲食店募集でありがちなパターンのひとつに「料理の写真」を掲載することがあります。一見すると違和感がまるでありません。インターネット上には様々な飲食店の紹介ページがありますから、パッと見、なんの違和感もありません。お店自慢の料理の写真がついつい食欲をそそります。これで集客もバッチリさ!なんて思う方もいるでしょう。でも、これよく考えてみてください。求人広告としては全然ダメなんです。

語るにつまらない話ですが、求人は働いてくれる人を募りたいのです。ご来店されるお客様を増やしたいわけではありません。いいですか!ぐるなびや食べログではないのです。

「あら、美味しそうな霜降り!応募しよ!」とはならないのです。「こりゃA5ランクの肉か!サシの入り具合が違う!よし応募しよ!」ともなりません。求職者は肉のランクやサシの入り具合でお店を選んでいるわけではありません。そんなんで応募する人がいるとすれば寺門ジモンくらいでしょうか。働く動機。それは肉の質なのかどうか。真面目に考える必要があります。待遇や条件面、職場の雰囲気。そのどれにも当てはまらないのが「料理の写真」なのです。

飲食店にとってスグにでも用意しやすいのは料理の写真です。ついついストック素材で済ませてしまいそうですが、実はあまり効果が期待できるとは言えないのです。

よほどの「名物」でもない限りは控えた方が無難です。例えば、他のお店では見ることがない!豚の丸焼とかインパクトのあるメニューであれば1枚くらいはアクセントになりますが、メインの写真にはなりません。

求人広告において、求職者の欲しい情報は何か。それはお店で食事を楽しみたいお客様の思考とは全く違う。それはしっかりと認識すべき事柄です。少なくも働くスタッフが、霜降り具合を気にするような人材であるならば、幹部候補として別に考えたほうが良いかもしれません。

こんな写真が実はOK

爆発的な効果があるかと言われれば「そうでもない」とちょっと濁してしまいますが、実は1枚は必ず欲しい写真があります。それは送迎や配送などのドライバー業界に特化した求人広告の話です。実はドライバー募集において、ずばり「運転する車」の写真が必須です。

自分が仕事で運転する車。この写真には様々な情報が詰まっています。車種・車の大きさ・運転しやすそうか・荷降ろしは楽そうか・・・など、ドライバーだからこそチェックしたい箇所がたくさんあります。写真点数に余裕があるならば、運転席内部の写真や車の全体がわかる写真を載せてあげることで、ドライバーの安心感が増します。写真としてはあまり華のないしあがりになってしまうので、敬遠される方も多いのですが、実体験としてはオススメです。ドライブを快適にアシストする各種機材が、装備されているかいないのか。これはドライバー経験者しかわからない話ですが、もし、経験者を募集したいのであれば、必ず伝えるべきメリットです。

やっぱり仕事風景を載せたい、と思う。

働く人が一番イメージできる写真は、やはり「働く姿」の写真です。プロっぽく撮らなくても、仕事風景がわかる写真があれば、イメージがしやすくなります。働いている人の年齢層は?髪の色は?服装は?机のカタチは?オフィス内の雰囲気は?壁にはどんな張り紙がしてあるのか?人数は?…などなど、1枚の写真から得られる情報は文字量であらわすと膨大な情報量となります。

一説には、同じ1分間で得られる情報は、文字であれば400文字。写真であれば2000文字を超えると言われています。原稿用紙にすれば1枚vs5枚の違い。単純に5倍とは言いませんが、それだけ写真から得られる情報は言葉よりも多いということです。

もちろん、プロのカメラマンだからこそ撮れる写真もありますが、しかし逆に、同僚だからこそ撮れるスナップショットもたくさんあります。普段から会社の様子や行事のワンシーンなど、写真を撮りためておくと求人広告に大きな力となります。最近では会社のホームページを見て、応募を決める求職者も多くおります。普段から、職場の雰囲気がわかる写真をネットにアップしておくことで、応募の質を上げる手法として有効かと思います。

次回の求人広告のご掲載時は、キャッチコピーやテキスト情報だけではなく、写真選びにも力を入れてみてはいかがでしょうか。ではでは。

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