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実は「安定」アピールの求人広告ってターゲットずれてないか問題。

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おかげさまで最近は、本サイトを通じたご縁に恵まれ、他ではなかなか得られない貴重な出会いの機会をいただいております。僕からアポイントを取ろうと思っても、なかなか出会えないだろうな~と思う縁ばかりで、本当に感謝の毎日でございます。

そんなこんなで、本サイトも盛り上げていかねば!と思いながらも、実仕事の忙しさに更新が滞りがちですみません。先月も企業の個別相談会で浜松に2日間滞在してきました。今回の浜松では19社の企業様の「求人広告の添削」と採用相談を行ってまいりました。企業によって現状も悩みも解決すべき課題もそれぞれ。限られた時間ではありましたが、色々なお話をさせていただきました。

さて今日は、最近のご縁の中で感じることをつらつら書きたいと思います。実は最近思うことがありまして、それぞれの企業様の現状を知るなかで「安定」をアピールする求人広告がやたら増えたな~と思うのです。

今日の記事は「安定企業」アピールについて、個人的に思うことを書いていこうと思います。

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「安定」を作りだしたのはこれまでの社員たち

イマドキの20代の若者が就職活動で重視するポイントの第一位といっても良い「安定」というワード。様々な場所で就活生へのアンケートが行われておりますが、ほとんどのアンケート結果に「安定性」「将来性」を重視しているコメントが目立ちます。

そりゃ~不安定な業界よりは安定した業界や会社の方が良いわけで、いつの時代だって「そりゃそうだ」と思うわけですが、その結果を踏まえて多くの企業が「安定」をキーワードに求人広告を制作していたりもします。

皆様の会社はいかがでしょうか。

◎業界最大手!安定企業で働こう!

◎官公庁の仕事多数で安定性バツグン!

◎創業100年!長年の実績と信頼で安定性抜群!

なんて具合に「安定」を前面にアピールする企業メッセージの数々。

悪くいうつもりはないんです。素晴らしいメッセージのひとつだと思います。アピール材料としては良質ですし、何よりイマドキの20代が望んでいることならば積極的に伝えるべきでしょう。

ただ!

ひとつ!

忘れていけないことがあります。

それは、その「安定」は誰が築いてきたのか!ということです。

そんなの決まってる!私だ! ←なんて言わないでくださいネ。(どっかの社長さん)

そうです。これまで御社で頑張ってきた「社員の皆様」が築いてきた証なのです。

現場で働いている社員のみなさんが、日々「挑戦」したり積み上げてきたりした、歴史の先に今の「安定」があるのです。これは非常に重要な気づきです。

つまり、今いる社員の皆様が「安定志向」ではなく「挑戦志向」があったからこそなのです。

安定志向の若き職人は現場で受け入れられるのか

小さな町工場時代は社員一人ひとりがベンチャースピリットを持ち、あくなき挑戦を続けてきた。だからこそ今、世界のマーケットが認めたJAPANクオリティの製品を生んでいる。そんな製造業の会社様も多いと思います。

さて、そうして創業100年目を迎えた今、または業界のリーディングカンパニー的な立ち位置で地元では有数の優良企業となった今、今後の会社を担う若き後継者たちは「どんな人材」が理想でしょうか。

私は、これまでの社員たちのような「挑戦」を生んでくれる熱い気持ちの人材だと思うのです。安定志向が悪いわけではありません。ただ、もしかしたら「安定」をキーワードにしすぎてしまうことで、採用ターゲットが大きくズレてしまい採用成功が遠のいているのではないだろうかと思うのです。

今、製造業の現場では特に、若い担い手が不足しています。

絶対的な日本の若者の人口減少もあります。この解決はひと言では語れないとは思いますが、現場ではその道30年のベテランの職人さんが、今も世界へ向けて「挑戦」している。しかし、今年入社した新入社員は「安定」の安心感に浸っている。そんなミスマッチがあるように感じるのです。

もしかしたら、そこが引き金となって退職に繋がっているかもしれません。

企業の魅力を打ち出していく手法と、採用ターゲットを決めていく。このふたつは明確に別物として考える必要があるのです。

会社の魅力をアピールすれば、応募者は増えるかもしれません。ただ、本当に欲しい人材、つまり採用に繋がる人材へ向けたメッセージはまったく別のところにあるのです。

製品と一緒に「職人」を伝える

安定は与えられるものではありません。次の時代の「安定」もまたこれからの社員たちが築いていきます。会社の柱が「職人」の技術や挑戦であったならば、次世代の若者にも同じように技術と挑戦を持って働いて欲しいと望むのが会社としての本音です。

だからこそ私は、特に製造業の求人広告では「職人の顔」「職人の言葉」「職人の想い」が伝わる広告を目指しましょう!とアドバイスさせていただいております。

世界が認めた製品を扱いながら「安定」して働きたい!

ではなく

世界が認めた製品を「僕」も生みだしたい!

と思う人材を採用していくということなのです。

最近では、採用ホームページに力を入れる企業も増えました。そこには社員インタビューのページも作ると思います。総合的に考えれば職人さん方のメッセージも盛り込まれているのでしょうが、結局メインのキャッチコピーが「安定企業~」では、コンセプトは弱くなっていきます。

自らが次の会社の柱となるんだ!と若者が夢を描くには、どうすればいいのか。

それはまさに今の時代を築いた先輩社員たちにスポットを当てることなのです。

体の良い言葉を並べることはしてはいけません。

失敗や試行錯誤、技術を身につけるまでの苦労話など、世界が認める製品を生み出すまでの物語を、セキララに語ってください。その道筋が次の世代の道しるべとなるのです。

テーマを「職人」に絞った求人広告のコンセプト。ぜひ試してみてはいかがでしょうか。安定企業で働こう!なんてキャッチコピーよりも、現場で一番腕の立つ職人さんの何気ない「言葉」の方がキャッチコピーとしては上質だったりします。

求人広告制作においてはコンセプトを綿密に設計しながら、職人さんの言葉を紐解いていくわけですが、難しいことは一旦抜きにしても、安定企業の礎を築いた功労者たちの仕事観や会社への想いを伝えていくのは、決してマイナスではありません。

まずは、社員インタビューを深めていくことから始めてみませんか。

思うままに書いてしまいましたが、今日はこの辺で。

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