内定辞退は面接官のせい!?アナタ自身も選考されている!

面接官の役割を知っていますか?自社にとって有益な人材を探し出すこと。次の時代の中核を担う、リーダー候補を探すこと。とりあえず利益を生みそうな人を探すこと。それ全部、当たりでかまいません。それでは、その人材をどうやって見つけ出しますか?

面接官の役割は!

「応募者の能力・人間性を引き出す」

ことなんです。

面接準備というのは【待ち構えている】ことではありません。長年の経験と勘で「圧迫面接」をする場所でもありません。応募者の緊張をあおるような発言やプレッシャーは、何の意味も持ちません。圧迫に耐えられる人材かどうかの判断をしているうちに、逆に応募者側から丁重にそして無意味にお断りされるというお粗末な現象だけが残ります。最近では応募者自身の面接力もアップしているので、面接では好印象だったが、入社したら別人だった…といった事態もよくある話です。つまり面接官が素人丸出しでは、いいようにやられてしまうだけ。面接官の役割はとても重要なのです。今回はそういった面接官の心構え的なところから話を進めます。

面接官は会社の「広報」だと思って!

はい。今日はこれだけ覚えて帰ってくれてもいいくらいです。面接とは選ぶ立場でありながら、選ばれる立場でもあります。その意識を必ず持ってください。そう思うことで、自然と応募者への応対も変わってきます。あくまで、応募者は(まだ)外部の方であり、お客様です。

「応募者はお客様」です!

応募者の合否に関わらず、応募者は応募した会社に何らかのイメージを持ち帰ります。時には応募者同士で共有しあい、それは外部から会社への評価となります。特に最近ではインターネット(SNS)でスグに情報発信&共有される時代です。面接自体は閉鎖的な空間でおこなわれるものですが、一歩外に出れば、スグに応募者によってオープンな情報にされてしまいます。人生を決める。又は収入を得るといった大きな決断を伴う「採用」というジャンルは、それだけ応募者も真剣に会社を選んでおり、マイナスの情報はそれだけ重要な、あるいは興味の高い情報として拡散されます。

「優秀な人材を採用する」その為に必要な行動だけをしていきましょう。特別難しいことをしてください。というわけではありません。普段通りでいいのです。取引先やエンドユーザーと接するように、ちゃんと外部のお客様として接すればいいのです。選ぶ立場という気持ちに飲まれて、何だかよくわからないような嫌味な人間に成り下がってしまう面接官もまだまだ多くいらっしゃいます。圧迫面接なんて言葉だけが独り歩きし広く知られるようになりましたが、その意味も僕には何故なのかわかりません。自分も会社の評価を受けている。そのような気持ちでぜひ臨んで下さい。

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面接官は1人よりも2人で!

アナタが長年人事を担当され、どれほど長年の経験に自信があったとしても、必ず面接は2人以上で行ってください。その理由は?面接という特異な空間の乗り切るために、偏った視点に陥るのを防ぐためです。

1.無意識に自分の好みがでてしまい、採用が偏る。

設定したターゲットに則す人材を、客観的に判断できなくなります。自分と気の合う人間は無意識に高評価になり、その為本当に会社やその部署に適正な人材かどうかズレが生じます。

2.応募者に騙されやすい。

近年、セミナーや書籍などを通じ、求職者は面接力がアップしています。複数で見ることで、本当の能力や適性を見抜きます。

3.できれば2人でやりましょう。

男性目線・女性目線での応募者の評価は違います。異性からの目線も重要です。様々な視点で見ることも大切です。社歴や役職にこだわらず、入社2~3年目の若手社員と2人で面接することで気づきがうまれます。2人目の面接官に向いている人材とは…。例えば「社内でトップの営業マン」多くの社外の人間と接見し、経験を積み、顧客からの信頼を獲得している人間としての目線は役立ちます。その他「入社後の配属先で教育担当となる先輩・上司」でもよいでしょう。これは余談ですが「実は育成が初めて…」なんて場合や、年齢差があまりないという場合などは、理屈抜きで相性の問題や人間関係を考えて、選考中から参加してもらい、選考のひとつに加えることもアリです。

面接というのはそれほど日常的に行うものではありません。少ない面接の機会に若手を積極的に参加してもらうことで、今後の後継者育成にも繋がります。また経営者の目線を学ぶことで社内的にも良い刺激になるでしょう。

基本はファクトファインディング = 事実だけを探る。

コミュニケーション上手は聴き上手です。面接官はいかに、応募者の情報を聞き出し「話を聞く」というスタンスで、的確な質問を出せるかがポイントです。短い時間の中で選考をするのではなく、選考するための情報を集める。これが採用成功への鍵となります。

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