「人事の仕事」は多岐にわたります。それは採用に携わったことのある方なら、誰もが感じることでしょう。採用計画を立て、広告を出稿し、面接手配をし、一次選考、二次選考を進め、その後、内定者フォローや入社前の懇談会の調整、採用後には新人研修や育成に携わることもあります。
大手企業であれば、総務や経理とは独立した人事部専属のスタッフを置く場合もありますが、ほとんどの中小企業では、従業員の入社・退職・保険の手続き・給与計算・異動や配属の調整など、様々な業務と掛け持ちしながら「採用」を行っているのが現状です。
え?そんな業務と掛け持ちされてるんですか?なんて驚くことも珍しくありません。
さらに言ってしまえば、人事部という職があれば、まだ良い方なんです。本来は営業部長だったり、ご自身も現場に毎日出向く社長さんだったり、仕事の合間に採用活動を兼任されている社長さんや営業部長さん、店長さんも大勢います。
日常的に採用が発生しない企業であれば、こうした兼任スタイルが多いと思います。みなさんの立場はいかがでしょうか。忙しい日々の営業活動やお店の運営の合間に“採用”をしているのが現状ではないでしょうか。
片手間採用が多くの採用の失敗を招いている。
総務や経理などといった、複数の業務を兼任していたり、日常的に採用を行っていないことで、「人事」に携わる皆さんの多くは、専門的に「採用」を学ぶ機会に乏しいのが現状です。
ほとんどが独学あるいは、長年の経験により感覚的に採用活動を行っています。正しい採用手法を知らないまま、他の業務の合間に、経験や勘を頼りに「採用」を行っている。これが採用失敗の根本的原因です。
採用をギャンブルにしない。
今、採用の現場に新しいムーブメントが起こっています。
それは自社の「求人広告を自分で作る」
え?自分って私が作るの?求人広告って、専門のコピーライターとか、そういう人が作るものじゃないの?だって、今までは飛び込みの求人営業マンが、何も言わなくても勝手に求人広告作って持ってきてたよ!無理無理~ワタシには無理!
まぁ、落ち着いてください。
これまで求人業界では、紙媒体にせよ、WEB媒体にせよ、広告をクライアントさんが作ることはありませんでした。多くの求人メディアには専属のライターや制作担当が所属していて、広告の掲載のお申込みを受けると、営業マンのヒアリングシートをもとに、早ければ即日には求人原稿が出来上がっていました。
なかには全部自分でコピーも考えないと気が済まない!という人事担当者もいますが、ほとんど大多数の人事担当者の方は「求人広告は作ってもらうもの」という考えが一般的かと思います。
それがここ数年、特にWEBの求人メディアを中心に、企業の人事担当者が一元管理する流れが出てきました。求人原稿や応募者を管理する、専用管理画面を渡され、応募者管理から原稿作成までを人事が一元管理するのです。
リアルタイムで応募者の情報を管理できるメリットの他、応募者の状況に合わせて、リアルタイムに求人の募集内容を変えたりできる魅力があります。なぜこのような流れになったかといえば、ひとつには採用のスピーディーさが求められていることがあるでしょう。それと、激戦の求人業界の中で、反響や応募効果だけではブランディングが難しくなった求人メディア側が、システムを変えてきたこともあります。
求職者は学んでいる。
求職者はみんな学んでいます。求職者向けの対策本もたくさん発行されています。求職者はスキルを磨き、企業を選び、面接対策をして、就職活動に望んでいます。
そんな時代背景の中、雇用する側、つまり人事側は、どうでしょうか。いつまでも求人営業や、求人メディアにまかせっきりで、これからの採用難時代を乗り切れるでしょうか。
今、まさに新しい求人サービスのカタチとして、自社の求人を自社で管理していく流れが出てきました。もちろん、従来のような「採用のプロ」に一貫して任せるサービスも存在しています。しかし、人事が何も学ばずに、すべてお任せというわけではありません。
企業は人なり。という言葉がありますが、採用は企業にとって生命線となりうる重要なミッションです。それを任せるに値するプロを「見抜く眼」を養うためにも、採用を学ぶ必要があります。
「でも、どこから学んでいいのやら」
「何が何だかわからない」
「求人広告なんて作ったことがない」
当サイトでは、求人広告や採用について、できるだけわかりやすく、できるだけ実践的なノウハウに特化して、解説しています。自分たちで求人広告を作れるようになる!採用のプロを選考するにあたって「プロを見抜く眼」を養いたい!といった、目的を達成できるように、有益な情報を配信しています。必要であれば、私が実際の現場で使っているオリジナルのツールも併せて提供しています。
中小企業・小規模事業者の人事に携わる皆さんに、少しでもお役にたてれば嬉しく思います。
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