Indeed (インディード)で失敗している企業の理由と対策

最近ではCMでもお馴染み「バイト探しはIndeed (インディード)」

求人のお仕事をしている私のところにも「Indeedって何?」「掲載無料って本当なの?」「効果ってあるの?」と各方面からお問い合わせをいただいております。なんと私に相談のくる半数の方が、同業の方(笑)

話題でありながらも、イマイチ実態がわからない、そんなところでしょうか。掲載費が無料で世界No.1の求人検索ナンタラと言われてしまうと、求人メディアを日々売る営業マンたちからすれば気になるどころか、脅威と感じるのかもしれません。

さて、Indeed (インディード)についての詳しい説明は抜きにして、ごく簡単に解説していきましょう。ひと言でいうならばIndeed (インディード)は「世界最大規模の求人情報専門の検索エンジン」です。

検索エンジンとはGoogleとかyahooとか、皆さんが普段調べ物をするときに使っているサイトのこと。検索で使うサイトといえば、たいていの方はGoogleとかyahooのどちらかでしょう。

その検索エンジンといえば、美味しいグルメを調べたり、エステや旅行の予約をしたり、住宅、結婚、天気、スポーツの結果など、あらゆる情報を調べるのに使いますが、Indeed (インディード)は求人だけの情報に絞って検索してくれる、求人専門の検索エンジンなのです。

求人情報専門の検索エンジンIndeed (インディード)

インターネットで仕事を探す時、ほとんどの方はまずGoogleとかyahooを開いて「アルバイト」とか「転職」なんてワードで検索をして、該当するホームページの一覧を出すと思います。たいがい1ページ目にはタウンワークやらマイナビやらの各社求人サイトの一覧が出てきます。

なんとなく気になるタウンワークやマイナビのサイトをクリックして、そのサイトの中で求人を探すことになります。タウンワークの求人サイト内にはマイナビの求人広告は閲覧できません。同様にマイナビの求人サイト内で、タウンワークに掲載している求人広告は見ることができません。当たり前ですね。

現在、求人メディアはローカルも含めると全国で1000サイトを越えると言われています。どのサイトも当社がNo.1サイトです!なんて謳い文句で運営しているもんだから、自分の仕事探しにピッタリの求人メディアってなんだろうと求職者は混乱してきます。だいたいは、CMで見たことがある大手の求人サイトを2つか3つくらい登録しておけばいいか、となります。

つまり、ネットで仕事を探す時の順番の例としては「Google」→「タウンワーク」→「求人広告」の順番になります。他のサイトの求人広告も見たいと思ったら「Google」→「マイナビ」→「求人広告」とまた検索し直します。これって結構面倒なことです。

そこに目をつけたのがIndeed (インディード)……なのかどうかはわかりませんが、Indeed (インディード)であれば、検索エンジンの特性を活かして、全国の様々な求人サイトの求人広告をまとめて検索できちゃうわけです。※ただし、すべてかどうかはわかりません。

つまり「Indeed」→「タウンワーク・マイナビ・その他」→「求人広告」となります。

まとめて検索できちゃうお手軽サイト、それがIndeed (インディード)と言えます。

でも、Indeed (インディード)の革新はそれだけではありません。

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Indeed (インディード)で求人の常識が変わる

求人サイトのまとめサイトならば、実は今までも存在していました。※人気だったかは別として

Indeed (インディード)の登場で見えてきたのは、求人サイトを単にまとめているのではなく、求人メディアを介さなくても、企業が主体的に自社の力だけで採用を発信していくことができる点にあります。

つまり、自社でリクルーティングサイトを持ちさえすれば、タウンワークやマイナビなどのメディアを使わなくても、ダイレクトに採用活動を行える点にあります。

これまで1週間~1ヶ月程度の期間、有名求人メディアに高い掲載費を払い、求人広告を掲載してきました。求人広告は専門のメディアに頼むもの、そんな常識があったと思います。

Indeed (インディード)の登場で、自社でリクルーティングサイトを持ち、Indeed (インディード)を利用することで、24時間365日好きな時に採用を行えて、さらに掲載費もグッと抑えることができる。そんな夢のような採用が実現するかもしれません。

実際に今、自社サイトで採用をメインに行っている企業が増えてきました。

少子化の進む昨今、反響割れが著しい求人メディア業界では、高い広告費を払ったところで思うような応募者を確保できない、そもそも応募が1件もない!状況が多々あります。そんな状況であるならば、自社の資産となる自社ホームページを整えて、そこにIndeed (インディード)を使っていく。そんなモデルを業界に提示したわけです。一石を投じたIndeed (インディード)の注目度はかなりの衝撃があるのかなと思います。

広告費が無料であるIndeed (インディード)は、夢の採用ツールになりえるのでしょうか。

2017年あたりから、求人広告を無料で作成できるWEBサイト(無料のリクルーティングサイト)も増えてきましたが、これからの未来の採用の主流になっていくのでしょうか。

失敗しないIndeedとの付き合い方

以前、渋谷を歩いていたら渋谷駅のスクランブル交差点(よくテレビに映る有名な場所です)の広場のあたりで「友達になりませんか」と1枚のボードを持って立っているオジサンがいました。その光景たるや、まさに衝撃のひと言。だって、ごくごく一般人であろうオジサンが、人で賑わう広場の中央で「友達になりませんか」のボードを持ち一人立っているんです。

なんともいえない独特のオーラを放つ「友達になりませんか」のボード。

道行く人たちは誰も彼を見ようとはしません。オジサンの周囲だけ(半径3mくらい)がまるでロープでも張られているように、キレイな円を描き、誰も近づこうとはしないのです。

芸人さんのパフォーマンスなのか、それともガチで一般人が友だち募集しているのか、はたまたテレビの企画なのか、僕はそのオジサンがどうしても気になり、話しかけようと勇気を振り絞ったわけですが、残念ながら勇気が足りずに声をかけることができませんでした。

さて、皆さんこの話を聞いてどう思いますか。

全国でも極めて人口密度の高い渋谷の、それも駅前のスクランブル交差点。集客でいえばバツグンの好立地です。そこに「友達になりませんか」と人材を募集しているひとりのオジサン。

求人広告に置き換えれば、日本で一番目立つ場所に「人材募集」と看板を出すようなものです。そうです、集客論だけでは採用は成功しないのです。目立つ所に看板を立てれば、単に目立てばいいわけではないのです。

Indeed (インディード)を使い、おまとめ検索に引っかかるようになったところで、本当の応募効果アップや採用率アップは望めません。

そのオジサンには誰一人声をかける人はいません。理由はそれぞれでしょう。怪しいから、恐いから、よくわからないから、メリットがないから、忙しいから……いろいろな理由があります。

求人広告においても十分に起こりうる現状です。求職者の方々に妖しいとかよくわからないとか、忙しいからと避けられてはいつまでも効果はありません。

興味を持ってもらい、会社説明会に足を運びんでもいいかもと思ってもらう。もっとこの会社のことを知りたいなと思ってもらえるようなアピールをしなければなりません。

魅力ある求人広告の制作の土台があってこそIndeed (インディード)は機能するのです。

Indeed (インディード)で失敗している企業の多くは、その土台の部分を構築していない場合がほとんどです。求人広告は掲載すれば良いものではありません。Indeed (インディード)だって掲載すれば終わりではないのです。

 

Indeed (インディード)については、これから新しい効果的な使い方や新情報が入りましたら、また記事にしていこうと思います。今日はこの辺で。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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