今どきの若者ってゆってるけどさ、ホントにわかってる!?

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「近頃の若者はさ~」

「まったくなってない!世の中をわかっちゃいない!」

「我々が若い時は~」

 

いつの時代も語られる“いまどきの若者”への愚痴。エジプトの人類最古の壁画にも「最近の若者は~」という一文があったとか、なかったとか。俺が大人になったら若者には優しい大人でありたい!そんなことを思っていても、実際は他のおじさんと変わらないような感じになってきたなぁと、最近思うこのごろです。

さて、世のおじさんたちを批判はしたくない。なぜならば、私も立派なおじさんであるから。しかし、これだけは言わねばならぬか。などと、少し自傷的に、いまどきのオジサンの悪い点を今日は書きたいと思います(なるべく優しめに)

 

ビジネス書の「若者論」に共感し過ぎてない?

ビジネス書を悪くは言いません。私のやっていることだって、言わば採用のビジネス書のようなものですし、多くの先人達が様々な理論や実践報告を一冊の本にまとめた、いわゆるノウハウ本でありますから、学んで損はない!というところが実際のところでしょう。いまどきの20代の考え方、若者へのマネジメント論、対交渉術、やる気にさせるには!。。。さらには「部下に好かれる上司」的なビジネス書もあるでしょう。それらの知識やデータが無駄だとは決して言いません。むしろとても有益でしょう。ただ、今日お伝えしたいのは、会社にいる部下であれ、20代30代の若者たちは、はたしてビジネス書の平均化された若者像として一緒にしてもいいのかという話です。

多くの上司のみなさんが、たくさんのビジネス書を読んで、実際に自分の会社の現場で実践しようと試みます。頭ではわかっています。本の通りにはいかないことは。でも、どこから自己満足的に、本の内容を踏襲し、無理やりにでも今の会社の若者たちに当てはめてしまい、結果として部下たちの総スカンをくらってしまう。そんな経験ありませんか?

 

そして、また飲み屋で愚痴ってしまうのです。
「いまどきの若者はよ~」って。

 

それではあまりにもあまりにもです。アナタの会社にいる若手社員たちは偶像の産物ではありません。ビジネス書の中にいる平均化された若者たちではありません。または、ある日ある時の都合よく書きかえられた、モデルケース的な若者たちではありません。目の前の個人を無視して、モデルケースにあてはめられては、誰だって拒否反応を示します。実際誰でもそうでしょう。「おまえって平均的な若者だよな」などと言われたら、それなりに落ち込みます。人とは誰だって、特別でありたい。そう想う生き物です。

そうです!おわかりでしょう。かつて、アナタ自身が若者だった時、上司から「おまえはその辺のどこにでもいる若者だ」なんて言われたら(実際にはニュアンス的だったとしても)、おそらくアナタは深く傷つき、上司に反発したのではないでしょうか。様々な視点を持つ意味で、考え方の幅を広げる意味で、多くのビジネス書を参考にすることは有益です。でも、実践としては参考程度に受け取るところからはじめましょう。

 

他にはない、自分の会社にしかいない、特別優秀な若手社員を獲得したいのです。だからこそ、若手ではなく●●さん、●●くんという人材を育成するために、仲間として切磋琢磨するために、何が必要なのかをオーダーメイドで考えていく。それが重要です。だいたい、逆に考えてみてください。「いまどきの上司ってさ~」なんてひとくくりにされては、かなわないはずです。世代間の温度差というのは、いつの時代もあります。だからそれはそれとして、特に気にすることはありません。

大切なことは、個人としてきちんと評価し、指導し、育成するということです。結局のところ「自分のことを見てくれている」という印象は、いつの時代も共感を得ます。そんなあなたの姿が「いまどきの若者の心」に突き刺さるわけです。なんだか、つまらない落語みたいな終わり方ですが(笑)。今日はそんなところで。

 

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