先日もお伝えしましたが、人前に出るのがあまり好きじゃない僕が、なんとも人生初のトークライブを企画しています。はたしてどうなることやら。今日はそんな企画に対する想いをつらつら書いていきます。おのずと企画意図の説明にもなるはず。
さて、どこから始めましょうか。
好きなことで、生きていく
「働く」とは何でしょうか。
こんなこと言われると、急に疲れてきちゃいますよね。それもそうです。「働く」の周りには、実に様々な想いが交差しています。
金、欲望、ステータス…。(生きがい、社会貢献となぜ言わぬ)
皆さんそれぞれ思い思いの人生を進んでいると思います。どの想いも、とても大切です。けれど、実際の採用の現場では、これらすべての想いがそのままやり取りされているわけではありません。採用の現場では常に本音と建前が行き来しているように感じます。
建前ばかりでうまくいけばいい。でも、僕の経験則だけで語ってしまえば、だいたいうまくいってない。建前で応募し、建前で採用して、建前で働き始めて、建前で辞めていくんです。毎年「どこでもいいから内定ほしい」そんなことを言ってる就活生を見ますが(思いが切実なのはわかるけど)、でも、これってなんか悲しいんです。
だって、どこでもいいから働きたいなんて、夢も何にもない。企業からしたって「どこでもいいから」どこかに選ばれるって悲しいはずです。世の中、良い会社ばかりではなく、いろいろ酷い会社もある。でもね、創業への熱い想いを抱える社長さんもたくさんいるのです。会社を立ち上げるというのは、大なり小なり「想い」が詰まっている、と思うのです。
ただ一方で、全く真逆のような考えもあります。
生きていくために働く。それだけでも素晴らしい動機なはずなのに「生活の為に仕事を得たい」では面接が受からない。これも何だか窮屈だなと思うのです。
「好きなことで、生きていく」
最近流行ってますね。この言葉が今の時代、最高のステータスなんです。贅沢なんです。特権階級なんていう人もいる。でも、これも何だか僕からするとちょっとおかしな話です。だってね、僕らは社会に出る前、幼稚園・小学校・中学校・高校と、たくさんの大人たちに「好きなことで、生きていけ」なんてことを言われてきたように思うからです。
可能性は無限大だ!夢を抱け!なんてね。
だから「好きなことで、生きていく」って普通の話なはずなんです。それなのに、社会に出たら、急に「現実を見ろ」だなんて笑っちゃう。好きなことで生きて行けたら…なんてしみじみしちゃう大人になっていく。なんなんだそれ(笑)
「働く」は生活や経済や社会と密接に絡んでる。
冒頭でも言った通り「働く」にはいろいろな思惑や力がある。思惑に窮屈になったりもする。でもね、おそらく人生の長い時間を費やすであろう「働く」ことに、夢や理想を抱いて悪いことなんてひとつもないんです。
「仕事探しがワクワクする瞬間に出会う」
自分にとって「働く」とは何か。そんなことを根詰めて考えてみよう!とは言いません。ただ、仕事探しはもっと楽しくあってほしい。新しい職場や仕事や仲間との出会いは、不安よりもワクワク感のほうが大きくあって欲しい。だって、自分の未来をつくるわけですから。
僕の考える企画は、みなさんになじみのある求人広告を使って、仕事の探し方を「再発見」できる場を作りたいと思います。どんなトークライブにしたいか。わくわくしたり、楽しいライブをつくります。
思わずツッコミたくなるっ!求人広告大図鑑
ご紹介する求人広告は実際にある、または過去にあった仕事です。時に今の時代からはかけ離れた仕事や架空の仕事もあるかもしれませんが、大切にしたいのはリアリティです。「仕事探し」への本気を無下にするようなことはありません。
それらの仕事を、ちょっと僕なりに求人広告にしているわけですが、時にある特定の仕事について、メリットとは思えないような部分だけを抜粋して制作していたりもします。それが笑いにつながっていくのですが、決してその仕事を陥れようとする意図があるわけではありません。その意図的な作りから「気づき」や「学び」を誘発したいのです。
どんな企業や仕事にも、必ず光と影があります。
世界で一番入りたい企業と言われるグーグルだって退職者はいるでしょう。もしかしたら、会社近くのバーで飲みながら、仲間たちと会社の愚痴を語っているかもしれない。どんな企業だって、どんな職種だって、苦労はあります。
企業や仕事が完全ではないから?いえいえ、そうではなくて、それぞれ目指すところがいろいろあるからです。冒頭でいったように「働く」には様々な思惑が交差しています。
ある人にとっては最高のメリットであり、またある人からすれば避けて通りたいデメリットかもしれない。
世界一待遇が良くて、やりがいがあって、みんなに自慢できる会社に入ること。それが仕事探しではないのです。自分に合った仕事を見つける、それが仕事探しの本質です。
大切なのは世の中の「仕事」や「企業」に好奇心を抱くこと。
求人広告の作り手として、こんなことを言うのはなかなか勇気がいりますが、求人広告の広告一枚で企業や仕事のすべてを語れるわけはありません。求人広告は最初のキッカケにしか過ぎません。文字数も限られた求人広告の表面的な情報だけで判断できないことはたくさんあるのです。
広告の裏側に埋もれている、いろいろな魅力、楽しさ、辛さ、事実に興味を持ち、そして想像したり、妄想したり、自分なりに調べていくこと。
好奇心があれば、人は自然と調べ始めます。
仕事探しにおいては情報戦が大切なんて言われますが、そんなに肩肘張らなくても大丈夫です。ここで言いたいことは至極単純です。
その辺の人材会社に勝手に適性を測られて「あなたにぴったりのお仕事です」なんて紹介されてんじゃねーよ!
ってこと。
働くことへの「好奇心」が生まれる場を作る
どんな仕事をしたいか
どんな場所で働きたいか
もしかしたら、子ども時代の方がよっぽど考えていたことかもしれません。一度社会に出てしまうと、いつのまにか「適正」とか「年収」とか「能力」とか、いろいろオプションがついてしまって、仕事探しが受け身になりがちです。
大人としては素晴らしい。ただ、うまくいっているならの話です。
もし、どこかで胸の内がモヤモヤしていて、どうにも仕事や生活がうまくいっていないのなら。
僕の作る求人広告から知って欲しいシンプルなこと。
世の中の仕事や企業に好奇心を持つこと。
そこに自分の次の可能性を広げることに繋がるかもしれません。
これまで考えもしなかった、新しい仕事と出会うかもしれない。仕事と出会うことは人とも出会い、やがて生涯の友人と出会うキッカケになるかもしれない。
しかめっ面で求人広告を眺めていたなら、たまにはクスッと笑ったり、周りの人と面白おかしく求人を眺めたり、語り合ったり。
そんなことで遊んでいたら、いつの間にか自分の望んだ仕事や環境に出会って、気がつけば「なんて幸せな人生だろうか」なんてことになってたら最高です。
だらだら書いてしまいましたが、そんなトークライブを考えています。
ネタの一部はこちらを覗いて見てね
https://honkino.com/2017/04/06/post-709/
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