視点を変えれば、求人広告が変わる。求人のコツ教えます。

僕とお会いしたことがある方であれば、この「とあるパン工場の求人広告」は見覚えがあるかと思います。だいたいは初めてお会いする方に自己紹介代わりに、この求人広告をお見せしています。(※ちなみにコチラは応募はできませんのでご注意ください)

さて、このパン工場、いったいどこのパン工場の募集だと思いますか?

日本で一番有名なパン工場の求人広告

おそらく日本人であれば誰でも知っている、超有名なパン工場の求人広告です。

よく見ていくと、都心部郊外にあるパン職人1人とサポート役1人の小さな工場だとわかります。インターン募集なのか…給与は無給です。年中無休でたまに緊急でパンを作ることもあるそうです。読み進めると「特殊車両の免許保持者」や「車両整備の知識」なんて、ちょっとパンづくりとは結びつかなそうなワードもチラホラ。さらには「強靭な方」をお持ちの方を熱烈に歓迎している気配もあります。おかげ様で48周年ということは、実に半世紀に渡り愛されるパン工場なんだなと気付かされるわけですが、なんとも少し怪しげな求人広告です。

 

皆さんはこのパン工場にどんなイメージを持ちますか?

働いてみたいと思いますか?

仕事の内容はどんな感じでしょうか?

 

私は正直ちょっとイメージが湧きません。いや、もしイメージが湧いたとすればそのイメージをぜひ忘れずに覚えていてください。このちょっと怪しげな求人広告、でも特別変った風にも見えない、どちらかといえばごく一般的な普通の求人広告だと思えるわけですが、実はこのパン工場、冒頭でもお伝えしましたが、めちゃめちゃ有名なパン工場の求人なんです。

勘の良い方であれば、もうおわかりかと思います。いったいどこのパン工場の募集だと思いますか?

 

そうです、この求人広告、子ども達に大人気の国民的アニメ、ア●パ●マンでお馴染みのパン工場の求人広告なんです。

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反響のない求人広告の実態

先に誤解のないように伝えておきますが、この求人広告は僕が作った偽の求人広告です。応募はできません。(そもそもどこに応募すればいいのかもわかりません)

おそらく日本で最も夢のあるパン工場であり、最も子どもたちに支持されているパン工場だと思います。そしてそこで働けるなんてチャンスがあれば、大人でも一度くらい働いてみたいと思うはずです。

でも、この求人広告からその魅力が伝わってくるでしょうか。

ア●パ●マンのパン工場の求人か!と気付く前と、気付いた後で求人広告の印象はどう変化したでしょうか。大半の方は、気付いた後でガラッと求人の印象が変わったはずです。

あ~(笑)

↑なんて感じになったはずです。

この求人広告は意図的に悪い印象で作ったつもりはありません。それは広告の内容を見て頂ければわかると思います。普通に条件面を羅列した求人広告です。雇用主であるパン工場側の望む条件を丁寧に書き出して載せたといえます。つまり、ごく普通の求人広告だと思えるはずです。

これがよくある求人広告の間違った作り方なのです。

日本で一番有名であり、一番夢があるパン工場の求人広告なのに、作り方を間違えると夢も希望も感じられない残念な求人広告になってしまう。

ひとたび、ア●パ●マンのパン工場だと気付けば、条件の妖しさも笑いに変わります。ただ、皆さんの会社の求人広告ではそうはいきません。掲載終了まで面白いネタばらしもなく、ただ掲載され続けるだけです。

求職者目線で求人広告を考えているか

この印象の違いはなんでしょうか。

「強いブランドイメージがあるんだから!まずそれを伝えればいい!」

そんな声もたまにあります。つまり、ア●パ●マンのパン工場だと書けばいいという考えです。しかし、それで根本的な解決になるでしょうか。

強いブランドのない会社はどうしたらいいのでしょう。ブランドを強くしない限り採用は困難なのでしょうか。逆にいえば、ブランドが強ければ採用で困ることはないのでしょうか?

ブランド力は企業の魅力でありますから、活かさない手はありません。しかし、それだけで採用が上手くいくならば、大手企業の採用費はもう少し抑えられてるはずです。

さて、冒頭の求人広告について、少しプロの目線で紐解いていきたいと思います。

この(あまり魅力的に思えない)求人広告は「条件の羅列」だけで作られています。もっと柔らかくいえば、採用者側の「一方的な条件」だけを書いている求人広告なんです。

「働く魅力は何か」や「どんな職場なのか」「どんな仲間がいるのか」「どんな将来のビジョンが描けるか」といった、求職者側が欲している情報がないのです。

お見合いパーティでいえば、結婚したい相手の条件だけが書かれていて、当の本人の情報がほとんど書かれていないのと同じです。

これが「残念な求人広告」の実態なのです。

採用成功に繋がる「求人広告のコツ」とは?

今回のこの求人広告ネタは、僕と直接お会いする方だけに披露していたネタなんです。研修会・講演会の冒頭などでも披露することもあります。

なので、ちょっと講演会のネタばれみたいなところもありますが、これはアイスブレイクみたいなものです。

さて、この続きに興味をもたれた方!もっと話を聞きたいという方!10月に講演会を行わせていただくことになりまして、ぜひお時間のある方はご参加いただければ嬉しく思います。

場所は浜松です。10月3日に浜松商工会議所様で講演会をさせていただくことになりました。

 

浜松商工会議所 人材支援室「人材確保セミナー<第2弾>」

求人広告の作り方がわかる!学べる!相談できる!求人の教室

【日 時】平成29年10月3日(火)13:30~16:30

【会 場】浜松商工会議所 10階BC会議室

【講 師】セキネ コウ 氏
(求人広告ライター/広告デザイナー/コピーライター/イラストレーター)
【プロフィール】
「アルバイト採用領域」「中途採用領域」「新卒採用領域」に至るまで、
これまで約1万件以上の求人広告の制作・企画に携わる現役の求人広告ライター。
小規模事業所~中小企業を中心に、北海道~首都圏・関西圏・九州地方に至るまで、
全国様々な地域のご当地求人メディアを経験。中小企業向けの採用支援WEBマガジン
「響け!求人広告ライターの本音」を運営しながら、
企業の個別相談・講演・求人広告の制作やアドバイザーとして活動している。
知識だけで終わらない!実践的な求人広告のノウハウや採用の考え方を伝えている。

【申込問合先】浜松商工会議所 人材支援室(TEL:053-452-2861 / FAX:053-452-6682)
〒432-8501 浜松市中区東伊場2-7-1 E-mail:jinzai@hamamatsu-cci.or.jp

 

https://www.hamamatsu-cci.or.jp/events/show/777

 

当日は求人広告の添削ライブも行いますので、より実践的&即効性のある講演会になると思います。浜松で採用に悩まれている企業のみなさん、また浜松で起業したいとお考えの方、この機会にぜひ、浜松商工会議所とご縁を持っていただければ嬉しく思います。

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