求人の効果事例がそれほど役に立たない理由

暑い日が続きますね、皆さん水分補給してますか?(ぐびっ)

私は夏バテのようでここ数日体調を崩しております。おそらくは寝る前の冷房の調整を失敗したのだと思います。このサイトの記事は通年読んで頂けるように考えているので、あまり季節の話は書きたくなかったのですが、あまりの暑さについついこんなスタートとなってしまいました。

さて、本日はサクッと軽めに求人広告業界の効果事例について、書いていきたいと思います。

営業が持ってくる「効果事例」って意味ある?

人事の皆さんであればご経験があると思いますが、世の中の求人メディアの営業マンたちは、売り込みたい求人メディアを少しでも受注に繋げるために、様々な資料を用意してきます。

そのひとつに、自メディアの他社の効果事例があります。

同業界の他社の反響事例を持ちだしながら、同じだけの応募効果が期待できるとプレゼンする作戦です。はじめて掲載する求人メディアであれば、応募効果の期待値がなかなか掴みにくいものです。パンフレットにいくら「注目度No.1」などと書かれていても、やはり不安はぬぐえません。同業他社の応募効果はどれほどのものだろうかと、気になるのは自然の流れです。

そこへもってきて、営業マンが

「同業の○○社が過去に掲載した時は応募が20件もありました」

なんて効果事例を見せられると、思わず「よし!これならば安心」となってしまいがちです。

実際にそれとおりに反響があればよいのです。しかし実際には、思ったよりも効果が期待できません。「あれ?他社はあんなり効果があったのに…」と思った経験ありませんか?

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求人の応募効果に関わる5つの条件

誤解のないように先に言っておきますが、同業他社の効果事例は参考にはなります。私も仕事上で参考にすることもあります。ただ、それほど重視しません。

なぜならば、その効果事例が有効かどうかを判断するためには、おおまかに5つの条件をクリアする必要があるからです。

掲載の時期(季節値)
掲載プラン(PV数)
掲載エリア(地域)
条件面(給与や待遇など)
会社規模感(ブランド力)

ひとたび求人募集となれば、求職者の動向はいちいち気にしていられませんが、年間を通じて求職者がよく動く時期と、そうではない時期はあります。また掲載プランやエリアでも、効果は変ってきます。当然、求人の条件や企業の規模感での応募の期待値も変わってくるのです。

そう考えれば、単に同業の効果事例だからといって、どれほど役に立つのかは微妙なところなんです。

つい1~3週間前に掲載された同業の求人で、さらに同じエリアで同じブランド力くらいに、絞り込めば役立つとは思いますが、それってほとんどコンビニの求人くらいしか思い当たりません。

だから、実際には「思ったほど役に立たない」と思うのが本音です。

応募効果マジックから抜け出そう

僕はこのサイトで、求人営業の悪い側面ばかりを書いてしまい申し訳ないのですが、彼らも営業なので、できるだけ手持ちのデータを良く見せようと飾りつけしてきます。

僕もプレゼン資料を作る人間なので、なんとなく気持ちはわかりますが、数字のカラクリはやはりカラクリなんです。あまり目の前のデータばかりに気を取られていると、採用の失敗が重なるばかりです。

あくまで参考程度に、一歩引いた目線で見ることが大切です。

ここでひとつ、データがさほど役に立たない証明をしたいと思います。先ほどの応募効果に関わる5つの条件を、自社の採用の歴史に当てはめてみてください。今年の採用での反響データと昨年の反響データを比べてみてください。

同じ仕事内容なのに、データが違くはありませんか?自社ですからエリアも同じ、おそらくはプランも同じでしょう。条件もほとんど変わらずに掲載しているはずです。

でも、実際に昨年の応募数と採用数と、今年の応募数と採用数の数は変っていると思います。景気感なのか、それともコピーライティング力なのか。理由はそれぞれあると思いますが、ここで確かなことは「データなんて役に立たない」という事実です。

じゃ~何を信じたらいいんだ!なんて声が聞こえてきそうですが、求人広告で信じるべきはリアルタイムの情報です。採用の課題を見極め、ターゲットを選定し、求人広告のコピーワークを練った後は、リアルタイム(今この時期)の求人メディアの動向や、期待されるPV数を予測することです。

過去のデータは参考までに、今の予測値を一緒に考えられる採用のプロと出会ってください。

それが採用成功の近道です。

 

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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